たかむらです。

最近のスマートフォンの普及により小さなパソコンを持ち歩くような感覚になりました。
こうなると日頃仕事で使っている会社のメールをいつでもどこでも読み書きしたいと思われる方もいらっしゃることでしょう。

技術的には何の問題も無く可能なのですが、会社のメール(アドレス)は会社の資産であり、それよりなにより顧客情報や個人情報の宝庫でもあります。 仮にパスコードロックも掛けていない状態のスマートフォンをどこかに紛失しちゃったりすると社業に損失を与えるような結果になり、その責めを個人が負わなければいけなくなる可能性だって否定できません。

そんな訳で会社ドメインのメールをスマートフォンや個人所有のPCで読み書きする場合は、会社や組織毎のルール(例:電子メール利用規程・電子メッセージ利用規程・情報セキュリティに関する規定など)を事前にお確かめください。

組織によっては電子メールと言えども組織外に転送を禁止しているところもあります。
スマートフォンやPC紛失時の遠隔ロックや遠隔データ消去の仕組みとセットでルールを定めている組織も多いはずです。

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「iPhoneで使う」とことさらに書きましたが、恐らくAndroidでも同様だと思われます。Gmailを使うのでGoogleが作ったAndroidが対応していないワケがないと思います。(Andoidを所有していないので動作確認できていません。)

【やりたいこと】
takamura@itoh.co.jp宛に届いたメールをGmailへ転送し、GmailにIMAPで取りに行き、Gmailからメール送信。その時のFromアドレスがtakamura@itoh.co.jpになるようにする。



【準備】
Gmailのアカウントを取得する。(無料)
から簡単に取れます。

今回は
takamurakazu2@gmail.com
と言うアドレスを取得してみました。

次に会社・組織の電子メールの担当者に takamura@itoh.co.jp宛のメールを takamurakazu2@gmail.comに転送するように依頼しておきます。(注:何度も言いますが、組織毎のルールに則った手続きを踏むようにしてください。組織が禁止しているようなら潔く諦めましょう。)
 
【1】
Gmailの設定を開く。
「アカウントとインポート」の中の「名前:」-->
「別のアドレスからメッセージを送信」を選び


mail1
 

名前: 高村@いとう
メールアドレス:  takamura@itoh.co.jp

を追加し、「次のステップ」をクリック。

mail2


Gmail経由で送信する(セットアップが簡単)
を選択し(デフォルト)「次のステップ」をクリック。

mail3


「確認メールの送信」をクリック。


mail4

 

画面の指示通りに takamura@itoh.co.jp 宛に届いた確認コード(半角数字7桁)を入力し
「確認」をクリック。

mail5


【2】
「アカウントとインポート」の画面に戻り、
高村@いとう<takamura@itoh.co.jp> をデフォルトに設定

デフォルト返信モードを選択:
は 「常にデフォルトのアドレスから返信する」
になっているか確認。

mail7
 

【3】
Gmail設定画面
「メール転送とPOP/IMAP」をクリック。

IMAPアクセス:
「IMAPを有効にする」をチェックして「変更を保存」

imap1
 
Gmailでの設定はこれでおしまい。

【4】
iPhoneの設定

設定アイコンをタップ。
「メール/連絡先/カレンダー」をタップし
「アカウントを追加...」をタップ。

一番下の「その他」をタップ。(注:Gmailではない)
「メールアカウントを追加」をタップ。

iphone1
iphone2
 

名前: 高村@いとう
アドレス: takamura@itoh.co.jp
パスワード: Gmailのログインパスワード
説明: なんでもよいてきとーに入力。(例:会社のメール)

iphone3
 

右上の「次へ」をタップ。

受信メールサーバの項目を

ホスト名: imap.gmail.com
ユーザ名: takamurakazu2@gmail.com
パスワード: Gmailのパスワード

iphone4
 

送信メールサーバの項目

ホスト名: smtp.gmail.com
ユーザ名: takamurakazu2@gmail.com
パスワード: Gmailのパスワード

「次へ」をタップすると「検証中」となる。
(30秒くらいと結構長めに掛かる)

設定が済んだら「IMAP」の画面になるので、右上の「保存」をタップ。

これで設定完了。

【5】
動作チェックします。

iPhoneの「メール」をタップし、メールボックスをさっき設定した「会社のメール」を選択。

テストメールを送信してみる。

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これで会社のメールアドレスをどこででも使えます。どこまででも仕事をしろ!と言う事なのかもしれません。(笑)

昔と違って仕事とプライベイトタイムの区切りが難しくなってきたのは、ICT技術の功罪ですね。